
土層強度検査棒(土研開発)
土層強度検査棒をつかうと、ひとつの斜面でも多様な強度分布があることがわかります。簡易動的コーン貫入試験との違いは、現場での土層厚計測のスピードが著しく速いということと、c・φという強度が計測できる点です。特に強度計測できるのは圧巻です。
土層強度検査棒は、土木研究所が開発した現地計測器です。非常に軽量なので、険しい山地にでも容易に持っていけますし、簡易に計測できるので多点計測が可能で、強度の統計処理ができ、崩壊確率を計算できます。ます。従来の「見た目」で行ってきた斜面点検結果が実際に発生する現象と不整合な理由も、非常に合理的に理解できるようになります。

PDR・LPD工法
恒久排水補強パイプを道路・鉄道・造成地などの法面に用いる場合にはPDR工法(Pipe Drain Reinforcement)、河川堤防の裏法面に用い浸透破壊防止工とする場合にはLPD工法(Levee-toe Pipe Drain)と呼んでいます。簡単な工法ですが、効果は抜群です。
平成27年3月に道路土工構造物技術基準が制定され、「道路土工構造物の強度に大きく影響を与える水について、速やかに排除できるよう排水処理設計の実施を明確化」されました。排水補強パイプは、排水対策としてすでに数多くの実積を積んでいる対策工法です。堤防の浸透破壊防止工法としてパイプドレーン工が紹介されています。(NETIS KT-040081-VE)

恒久集水ボーリング保孔管(サビレス)
地すべり対策に用いられる集水ボーリング保孔管は、イニシャルコストを安くするため塩ビ管が使われることが多いですが、低強度で壊れやすく、寿命がはっきりしません。高耐食性メッキで防錆されたサビレス管は、高強度・長寿命なので、ライフサイクルコストを劇的に低下させます。
地すべり対策施設の長寿命化の必要性が強く言われるようになりました。サビレス管は、鋼管を用いているため高強度で、多少のことでは壊れません。また高耐食性メッキが施されているため長寿命です。土木研究所が実施した、集水ボーリング保孔管の排水性能調査で、サビレス管は高い性能を証明しました。(NETIS KK-030021-V)

3次元可視化ソフトウエア
3次元可視化ソフトウエアEVSは、土壌汚染や資源開発用の安価な3次元可視化ツールとして長年世界中で使われているものです。地球統計学を用いて3次元構造を推定し、推定精度も定量的に評価できるため、追加調査の計画も容易です。EVSのデータを3次元模型用のデータとして出力もできます。
EVSは、あらゆる3次元空間情報をモデル化可能です。地層の層序区分や、N値などの強度区分、岩級などの離散型情報などを一つのモデルの中で表現することができます。土壌汚染などのプリューム解析では、超高濃度汚染がある箇所を適切に見つけることができるため、浄化においても変更なく計画でき、経営判断を力強くサポートします。

フルカラー3次元模型製作
地上構造物の模型だけでなく、地下空間をもフルカラー3次元模型として造形します。地下の地質構造や土壌汚染のプリュームの分布状態などを、文字通り「手に取るように」理解できます。豪雨時にどこに逃げたらよいかを考えるための防災教材にも役立つでしょう。
樹脂を素材とした安価な3Dプリンターは単色模型しか造形できませんが、粉体の石膏を素材としたフルカラー3Dプリンターは、モデルの配色そのままに印刷することができます。EVSを使えば複雑な3次元データを作成できますが、地表地形模型なら国土地理院の地理院地図に、フルカラー3Dプリンター用のデータ出力(VRML)がありますので、データをお送りいただければ、素早くフルカラー3D模型を製作いたします。

過去の販売商品や輸入代行
市場に製品が無い時期に、SUGDAS(ノンプリズムレーザー測距儀を用いた簡易地形図作成システム)や、3d-slide(周縁部抵抗力を考慮できる地すべりの3次元安定解析システム)などを販売しました。また、海外のソフトの輸入代行は現在も行っています。
デジタルスケッチSUGDASは、現在でも当社で大活躍していますし、CADを入出力インターフェースとした3d-slide、2d-slideもまだまだ現役です。谷埋め盛土の大地震時滑動崩落予測ソフトは、同様のシステムを国土地理院が無償公開しています。とはいえ、ソフトベンダーさんが製造販売し始めれば当社の役割は終わりにしています。新しい技術を先取りしますが、ITで深追いは致しません。